吉田の高周波ロウ付装置
Induction Brazing
温めた母材に的確なタイミングでロウ材を溶かし込むロウ付工法。従来ガスバーナーなど火力が主流で熟練の技術者が要る特殊な作業でした。熟練者の高齢化や求められるロウ付品質の向上といった問題を解消するのが吉田の”高周波ロウ付装置”です。
吉田の「高周波ロウ付装置」がなぜ評価されるのかお客様の声を掘り下げてみましょう。
- 精密かつ局所的な加熱能力:
- ろう付は、接合したい母材を溶かさずに、融点の低いろう材を溶かして接合する技術です。このプロセスでは、母材を必要以上に加熱せず、接合部にのみ効率的に熱を加えることが非常に重要です。
- 吉田の高周波ロウ付装置は、高周波の特性を最大限に活かし、加熱コイルの精密な設計と高精度な電源制御により、狙った接合箇所を瞬時にかつ均一に加熱する能力が高いと評価されています。これにより、母材の変形や熱影響を最小限に抑え、高品質な接合を実現します。
- 多様な材料・形状への対応力:
- ろう付される部品は、銅、真鍮、ステンレス、鉄鋼など多岐にわたり、その形状も複雑なものが少なくありません。また、異種金属間のろう付も多く行われます。
- 長年の経験から培ったノウハウと、オーダーメイドのコイル設計、そして多種の周波数・出力の電源を組み合わせることで、多種多様な材料や複雑な形状の部品に対しても最適なろう付条件を提案し、実現できる点が強みです。
- 自動化・省人化への貢献:
- 高周波ろう付装置は、電気的な制御が容易であるため、生産ラインへの組み込みや自動化が非常に進んでいます。
- 吉田の高周波ロウ付装置は、ロボットとの連携や、自動供給・排出システムなどと組み合わせることで、一貫した自動ろう付ラインを構築しやすく、生産性向上と人件費削減に大きく貢献できると評価されています。精密な加熱制御は、自動化システムにおける安定稼働の鍵となります。
- 高品質な接合と信頼性:
- ろう付の品質は、接合部の強度、気密性、見た目の美しさなど、多岐にわたります。
- 吉田の高周波ロウ付装置は、安定した加熱能力と精密な温度管理により、ろう材の回り込みが良好で、ボイド(空隙)の少ない高品質な接合部を実現します。これにより、製品の信頼性が向上し、歩留まりの改善にもつながります。
- 環境負荷の低減:
- 火炎を使用するガスバーナーろう付と比較して、高周波ろう付は燃焼ガスが発生せず、クリーンな作業環境を提供します。また、CO2排出量も抑えられます。
- このような環境性能の高さも、現代の製造業においては重要な評価ポイントとなります。
具体的な用途としては、エアコンや冷蔵庫の配管、自動車のパイプ、切削工具へのチップろう付、医療機器部品、電気部品の接合など、高い信頼性と品質が求められる分野で吉田の高周波ロウ付装置が活躍しています。
長年の経験により最適なコイル形状の選定から加熱パターンの構築まで行うのは勿論、所定の場所に材料をセットしボタン一つONにするだけで「どなたが作業しても同一条件でロウ付できる装置」をモットーに製作するメーカーはございません。それが吉田ブランドの高周波ロウ付装置です。









